新しいエネルギーの単位 「GP」
の提案
 


 定義 
        

この単位を使うと、日本のエネルギー事情が よく解るようになります。
ただし物理の単位ではありません。エネルギー事情を解りやすくするための便宜的な単位です。

   
1GP=50億KWH(キロワット・時)/年
    

と、GPを定義します。 つまり、1GPは、末端でのエネルギー消費量が1年間に50億KWHであることを意味します。 
GPは「ジーピー」と読んでください。 
因みに、1GPは、原発1基が1年間に末端に供給するエネルギー量の平均値に相当します(04年実績)。 一般的に知られている単位との関係は次の通りです。
       1GP = 50億KWH(キロワット・時)/年
           = 4.3兆kcal(キロカロリー)/年
           = 18兆kJ(キロジュール)/年
           = 石油換算43万トン/年
自然エネルギー発電との関係は次の通りです。
       1GP = 大型風車25基分
            (直径10m、風速10m/s換算稼働率50%、平均機械効率30%の場合)
           = 太陽電池200万世帯分
            (1世帯平均2.5KWの設置、直射換算年間日照時間=千時間の場合)
     

例えば、
「04年に、日本全国で、家庭用として消費された電力量は 約56GPでしたが、
この内、電気炊飯器用に消費された電力量は約2GPでした」

というように、GPを使います。 このように表現すると、
「電気炊飯器だけで、原発2基分の電力を消費している」ということが理解できます。
すると、
「半分の世帯が電気炊飯器をガス+圧力鍋に替えるだけで、原発1基分の電力を減らすことができる」
ということが理解できて、希望がわいてきます。
あるいは
「04年の家庭用の都市ガスの消費量は全国で22GPでしたが、この内、厨房用に消費された都市ガスは4GPでした」
というように、GPを使います。 このように表現すると、
「厨房用に使われている都市ガスを全部電気(例えば電磁調理器)に替えると、原発4基分、電力消費量が増える」
ということが理解できます。 

次ページ以降では、実際のエネルギーの使われ方を GP で表現してみます。
      

    
GPは物理の単位ではありません。 エネルギー消費量を理解するための便宜的な単位です。
1GP=50億KWH(キロワット・時)/年と書いてありますが、Hと年を割り算して、1GP=57万KWなどとしないでください。

GPという単位は年間のエネルギー消費量を表現する時のみ有効です。 
例えば、家庭用の冷房用の電力消費量は3GPと少ないのですが、冷房は真夏の日中や熱帯夜の夜間に集中しますから、その集中時には原発10基分以上の電力が消費されています。
そのような、瞬間のエネルギーの大きさを表現するものでは ありません。

GPという単位は末端での年間のエネルギー消費量を表現する時のみ有効です。 
石油やガスの場合は、製造所でのエネルギー投入量(これを一次エネルギーと言います)と末端でのエネルギー消費量には大差が無いのですが、電力の場合には大差が生じます。 例えば、石油火力発電の場合、末端での電力消費量の約3倍のエネルギーの石油が発電所では投入されます。 そのために、一次エネルギーベースでの議論にGPという単位を持ち込むと混乱が生じます。

末端での使用機器によっては、ガスや石油使用機器から電化製品に替えた場合に、GPが異なる場合もあります。
例えば、上記の厨房用ガスから電磁調理器へ替える場合には、ほぼ同じですが、 ガス給湯からヒートポンプを使った電気温水器に替える場合には(ヒートポンプの平均成績係数を2.5とすると)、ガス2.5GPに対して電力1GPの割合になります(ただし、一次エネルギーレベルでの比較ではガス2.5:電力3の割合になります)。  

発電所での発電量と、末端での電力消費量は異なります。 発電所での発電量から送電ロス・変電ロスを差し引いた値が
末端での電力消費量になります。 送・変電ロスはケースによって異なりますが、おおむね発電量の10%程度です。 

  

 

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