最終エネルギー消費量の供給源別・利用部門別構成
     

  電 力 都市ガ ス LPG+石 油 石炭・コークス 地熱・新エネルギー 合 計
産 業 用 85 GP 23 GP 198 GP 89 GP 5 GP 400 GP(47%)
家 庭 用 56 GP 22 GP 46 GP 0 GP 1 GP 125 GP(15%)
業 務 用 57 GP 16 GP 35 GP 2 GP 2 GP 112 GP(13%)
運 輸 用 4 GP 0 GP 209 GP 0 GP 0 GP 213 GP(25%
合   計
   
202 GP
(24%
61 GP
(7%)
488 GP
(57%)
91 GP
(11%)
8 GP
(1%)
850GP
(100%)

                                   データー出所:2006年エネルギー経済統計要覧(日本エネルギー経済研究所)
上の表は、2004年度の日本全国のエネルギー消費量を、GPで表したものです。 横軸はエネルギーの供給源、縦軸は、エネルギーの消費部門です。 

日本で年間に消費される総エネルギーは850GPです。 
利用部門別に見ると、産業用(400GP)と運輸用(213GP)が圧倒的に大きく、両者で613GP(全体の72%)を占めます。
家庭用(125GP)と業務用(112GP)は合計237GP(全体の28%)を占めます。

供給源別に見ると、LPG+石油が圧倒的に大きく、488GP(全体の57%)を占めます。
電力は202GPで、全体の24%ですが、この電力を生み出すために、発電所ではこの3倍近くのエネルギーが消費されていますから、他のエネルギーと同列に比較はできません。
都市ガスは61GP、石炭・コークスは91GP,地熱・新エネルギーは8GPです。

電力202GPの内訳を見てみると、産業用が85GPと最も大きいのですが、家庭用と業務用もそれぞれ56GP,57GPと
(電力202GPのうち、50GPが原発によって供給されていることを考えると)無視できない大きさです。 

参考のために、2004年度のエネルギー源別の一次エネルギー消費量を下の表に示します。
一次エネルギー消費量というのは、発電所のようなエネルギー製造所や製油所におけるエネルギー消費量のことです。
国全体の入り口でのエネルギー消費量と言ってもいいかもしれません。
一次エネルギーですから、GPという単位ではなく兆kcal で表示してありますが、無理やりGPで表すと1260GPになります。
最終エネルギー消費量合計850GPとの差の理由は、主に発電所における発電ロス、送電ロス・変電ロスです。

エネルギー源 消費量(兆 kcal ) 割合(%)
原油・石油製品 2,503 47.3
石炭・コークス 1,179 21.8
天然ガス 784 14.5
原子力発電 607 11.2
水力発電 210 3.9
地熱・新エネルギー 73 1.3
合    計 5,416 100

                                        データー出所:2006年エネルギー経済統計要覧(日本エネルギー経済研究所)
もう一つ、参考のために、2004年度の発電形態別の発電電力量を下表に示します。
末端での消費電力ではないので、KWHで表示してありますが、無理やりGPで表示すると、合計は228GPになります。
末端での電力消費量合計202GPとの差の26GPは、主に送電・変電ロスによるものです。

  発電量(億KWH) 割合(%)
水力発電 1,031 9.0
火力発電 7,471 65.4
原子力発電 2、824 24.7
太陽光・風力・ゴミ 91 0.8
合   計 11,417 100

末端での電力消費量202GPを上記の割合で割り振ってみたのが次のグラフです。

202GP
の内訳

水力
18GP

火力発電   132GP

原発50GP

2

太陽光・風力・ゴミ・バイオマス発電 2GP

末端での電力消費202GPの内の50GPは、原発によって供給されています。
原発の数は05年3月末現在、53基ですが、休止している原発もあるために、実情は約50基とみなされる。
つまり、末端での電力消費量202GPの内の50GPが原発50基によって供給されているというわけです。
なお、2004年度の原発の設備利用率は68.9%でした。 
つまり、53基の原発が24時間フル稼働した場合の最大設備能力の68.9%が利用されたことになります。

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