井戸を掘る
『月3万円ビジネス100の実例』より抜粋

 自分で井戸を掘るのが、ささやかなブームだ。理由はさまざまだ。災害時に備えて・・・という人もいるし、水道代を節約したいという人もいる。確かに水道代は馬鹿にならない。例えば東京都で4人家族の場合の月平均の水道代は4,400円(東京都調べ)。下水道代を加えると8,800円。値上がりが続くので、先を見越すと月に10,000円。20年で240万円だ。

井戸掘りを業者に頼むと50万円ほどかかる。調査・井戸掘り・手押しポンプ設置までの合計費用だ。屋内への給水装置の費用は含まれない。自分で全部やると、手製の井戸掘り機が2万円、手押しポンプが2万円、合計4万円程度でできる。ただし、ここまでやる人は少ない。

そこで、みんなで井戸を掘るワークショップという月3万円ビジネスはどうだろうか。三重県桑名市の坂本時一さんの月3万円ビジネスだ。井戸掘り機は坂本さんが保有しているものを使う。垂直にハンマーで打ち付ける井戸掘り機や、みんなでクルクル回しながら掘る機械が用意されている。数人以上の人が集まれば、こういう人力井戸掘りの方が愉しい。10メートル程度の深さなら1日仕事だ。

人が集まらない場合には、エンジンで動く井戸掘り機を使ってもいい。エンジン井戸掘り機本体は2万円程度で買える。ドリルや延長棒を加えても5万円程度で収まる。やぐらや泥水ポンプまでセットになったものでも20万円程度で購入できる。

 井戸を掘りたい人を募集し、家族や友人を集めてもらう。井戸掘り機を持参して、指導しながらみんなで井戸を掘る。めでたく水が出たらポンプ代を含めて10万円、残念ながら水が出なかったら2万円だけ頂く。経験を積めばハズレの率は低くなる。1回の井戸掘りに要する時間は準備も含めて2日程度。年に6回程度の仕事で月平均収入は3万円程度にはなる。

 「みんなで井戸掘り」は僕も何回か経験しているが、とても愉しい。水が出た時の感動は大きい。井戸掘りに参加した人は自分の家にも井戸を掘りたくなる。すると前に一緒に掘った人が応援に来てくれる。井戸掘りの輪が拡がりそうだ。