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O P I C S
● ナーダム(夏祭り)で非電化冷蔵庫説明会・・・・その場で1台売れた!
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7月7日 アルガラント村(ツーリストキャンプから東に40km)のナーダム(夏祭り)に参加した。
競馬やモンゴル相撲の合間に メインスタジアムで非電化冷蔵庫の説明会を実施。
バギーさんと藤村の説明を聞いて、会場は興奮状態になる。
会場に持ち込んだ非電化冷蔵庫のサンプルに購入希望者が殺到。
一番最初に手を上げたスガルさん(遊牧民妻)が羊2頭で落札。
説明だけのつもりが、即売というハプニングになって、一同感激!
早速、スガルさんのゲルに非電化冷蔵庫を搬送。 羊2頭を選び、車に乗せてツーリストキャンプに戻った。
この2頭の羊は、バギーさんが遊牧民に委託して育てることになった。
説明会での興奮と即売のハプニングを通して、非電化冷蔵庫が歓迎され、ビジネスとしても成立することが確かめられた。
● 遊牧民にUターン・・・ゴンボさんの愉しい話!
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7月4日、ウブルトドラン(ツーリストキャンプから東に20km)のゴンボさんのゲルを訪問。
ゴンボさんとは、太陽電池利用のTVを修理して上げた縁で親しくなった。 見ているだけで幸せになる陽気な年寄りだ。
ゴンボさんの親は遊牧民。 学校を卒業したゴンボさんはウランバートルの発電所に勤務。 40年働けば十分な年金(月に6万トゥグルグ)が貰えるそうだ。 年金がもらえるようになったら遊牧に戻るのを楽しみにゴンボさんは発電所勤務に励む。
40年勤め上げたゴンボさんは、5年前に晴れて遊牧生活に戻った。 現在は家畜を100頭だけ飼育しながら生活している。
「遊牧を止めてウランバートルに移住、職が得られずに厳しい状況に陥っている元遊牧民が50万人‥‥」
という辛い話ばかりをこれまで聴かされ続けたので、ゴンボさんのUターンの話は意外だった。
都会生活よりも遊牧生活の方が比べ物にならないほどいい‥‥と言うゴンボさんに、その理由を尋ねた。
「ここには何でも有る。何も買う必要は無い。 もう一つ。ウランバートルでは2日で病気になる」
「但し‥‥」とゴンボさんは付け加えた。 「TVと冷蔵庫だけは要るな。後はなんでも有る。なにも要らない」。
TVではニュースを見たいそうだ。 やはり社会の動きを知りたい、社会とどこかでは繋がっていたい‥‥ということのようだ。
ゴンボさんの素朴な答えを聞いて嬉しくなった。
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7月4日夕方、散歩がてら糞拾い。 草原は牛糞、馬糞、羊糞だらけ。 籠を肩に背負い、熊手のようなもので掬って籠に放り込む――これが、正統派の糞拾い。 モンゴル初参加者は糞拾いを嫌がる(いつもの事)。
籠一杯の糞を持ち帰り、夜の暖房に使ってみる。 「誰か、自分のゲルでやってみたい人は?」――「
・ ・ ・ シーン」。
結局、藤村のゲルで実験。 先ずは、バギーさんの模範演技。 着火しやすいように、糞を選り分けて上手に積み上げる。 素手でやるのだが、汚なさそうに‥‥ではなく、いとおしそうに。 更に着火しやすくするために、馬糞を揉みほぐして粉にして振りかける。 すぐに火が着き、5分後にはストーブが熱くなり。 10分後にはゲル全体が温かくなった。 これは薪を燃した時と同じ状態だ。
皆が懸念していた悪臭はほとんど無い。 赤外線放射温度計でストーブ表面温度を測ってみると300℃強。 これも薪を燃したときと全く同じだ。 参加者全員に感動が生まれた。 ”汚い糞”という感覚は全員から消えた。 翌日朝、散歩に出かけたメンバーが(積極的に)糞を籠一杯拾ってきた。 糞の発熱量(燃焼時のエネルギー)を実際に測定してみたいと言う。 「誰のゲルで?」の問いに全員の手が上がった。 深夜0時、測定開始。 糞を掴むのを嫌がる人は誰もいない。 結果は1kg当たり約2000キロカロリー。 薪に匹敵する発熱量だ(スゴイ!)。 日本でバイオマスエネルギーというと、先ずは豚の糞からのメタンガス発酵を連想する。 複雑な設備、鼻が曲がりそうになる悪臭、厄介なプロセス――その割には少ししかできないガス‥‥これがメタン発酵の印象だ。 一方、モンゴルの糞の燃料の
シンプルなこと。 これぞ循環社会。 みんな糞が好きになった!
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正統派スタイルの寺田 (撮影 by 藤村)
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拾い集めてきた糞(撮影 by
周東)
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ストーブに馬糞を入れる吉井(撮影 by山口)
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● フェルトの作り方を実習・・・・なにやら発明の種になりそうだ!
7月5日夕方、遊牧民のジャムスランさんに伝統的なフェルトの作り方を習った。 先ずは年に一度の羊毛刈(親羊は9月、仔羊は6月)。 外側の乾いた部分と内側の脂肪分の多い部分を切り分ける。 脂肪分の多い羊毛は鉄の鞭(昔は柳の枝だった)でよく叩いてフワフワにする(写真左)。
古いフェルトの上に(分離用の)草を敷き、その上に乾いてもつれた羊毛を手で梳きながら平均的に敷き詰める。 厚さは1センチ程度。 その上に脂肪分の多い羊毛を同じように敷き詰める。 この作業を3回繰り返しして6層にした上に、草を敷き、水をかけて湿らせ、鉄の棒(昔は白樺の木)を芯にして巻く(写真中)。 その上からシートを被せ、麻紐(昔は牛の毛)できつく縛り揚げる。
このようにして出来上がった長さ2メートル、直径30センチほどの羊毛ロールを2頭の馬で引っ張って転がす。 1キロメートルを100往復くらいすると、羊毛同士が絡まりながら固められてフェルトが出来上がる(写真右)。

脂肪分の多い羊毛を鉄の鞭で叩く
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羊毛を手で梳きながら重ねる
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馬で曳き転がす
(日没後なので写真不鮮明) |
● 夕立と雹に見舞われた
・ ・ ・ 草原から2重の虹が立ち上がった!
6月27日夕方、突然の夕立と大粒の雹に見舞われた。 推定降雨量20mm――年間降雨量の10%くらいが1時間の内に振ったことになる。 夕立の後、南方の草原に2重の虹が立った。 虹は珍しいものではないが、草原から立ち上がる処が幻想的な美しさだった。
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(撮影 by藤村)
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● ナーダムで競馬を観戦
・ ・ ・ 騎乗する子どもに感動!
7月6日、アルガラント村のナーダムに参加。
ナーダムの一番のダシモノは競馬。 2歳馬、3歳馬、4歳馬‥‥馬齢ごとに争われる。
この日のために、一年がかりで馬を調教する。 優勝馬は中央のナーダムにも参加できるそうだ。
騎手は11歳以下の少年。 5歳くらいの女の子もまじっている。 この子たちが鞭代りに手綱を左右に振りながら懸命に走る。往復8kmを走り抜いてゴールに駆け込んでくる時には、馬も少年も疲労困憊の態だ。
少年たちの健気な奮闘ぶりに胸が奮えるほどに感動した。
30頭くらいが一斉に走るのだが、ビリの馬&少年まで見届けて拍手を贈ったのは我ら日本人のみ。 モンゴル人はゴールインの時だけ見にきて、3等くらいまでを見届けると帰ってしまう。 国民性の違いに笑ってしまった。
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ゴール前のデッドヒート(撮影 by藤村)
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優勝して表彰された少年(撮影 by藤村)
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● 日没は夜10時
・ ・ ・ 長さ40メートルの人影と、美しい夕焼けを写した!
夏の日照時間は長い。 日の出は6時半、日没は22時。 地平線に日が沈む間際まで陽射しは強いので、草原に写る人影は長い。 目測で約40メートル。 散歩に出かけた4人で記念撮影した。
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左から周東、吉井、藤村、野瀬 (撮影 by藤村)
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モンゴルの空には雲が少ないので、夕焼けはほとんど楽しめない。 夏の短い時期だけは雲があるので、雄大な夕焼けを時折楽しめる。

(撮影 by藤村) |

(撮影 by藤村) |
● 農業研究者と出合った
・ ・ ・ こういう人がモンゴルにもいた!
7月7日、アルガラント村のナーダムで、農業研究者のアディアバンフさんと出合った。 モンゴルで野菜を作る研究を、民間の立場で20年続けているそうだ。 国の補助金と野菜の売上で研究費を賄っているが、経済的には相当きついらしい。
5年前から全国的に雨量が激減し、多くの地域で野菜・穀物作りを断念したそうだ。 アディアバンフさんは断念せずに続けている数少ない一人。 ウランバートルとアルガラント村の両方で野菜作りに励んでいる。 春から秋に掛けてビニールハウスでトマト、瓜、大根、ねぎ、ほうれん草、じゃがいも等の有機栽培にチャレンジして、細々と収穫実現しているそうだが、中国産の農薬・化学肥料栽培野菜に価格的に太刀打ちできないで苦労しているそうだ。
アディアバンフさんは、非電化プロジェクトにおける野菜作りの熱力学的な手法に強い関心と期待を持っている。 いい協力者に出会えて、お互いに喜んだ。

農業研究者のアディアバンフさん(左) |

たまねぎ畑 (撮影 by
潮村) |
● 露天風呂に浸かった
・ ・ ・
硫黄が主成分の熱湯が湧き出る温泉があった!

ジグール温泉遠景 (撮影
by 田坂) |

露天風呂 (撮影 by
田坂) |

温泉の裏には森もある (撮影 by
田坂) |
● ゴビ砂漠で砂風呂に入った
・ ・ ・ 腎臓病は砂風呂と駱駝のミルクで治す!

エルデネソムの腎臓病療養所 (撮影 by周東) |

砂風呂で療養中の患者(撮影 by井川) |

駱駝のミルクは少ししか出ない(by
吉井) |
● ヨーグルトから酒ができる
・ ・ ・ モンゴル酒の造り方を教えてもらった!
6月30日夜、バギーさんの奥さんから、モンゴル酒の造り方を教えてもらった。
モンゴルでのお酒といえば馬乳酒がおなじみだが、今日のレクチャーはヨーグルトから造るお酒。
伝統的な道具をゲルのストーブの上にセットする。 一番下には加熱用の鉄の鍋。 この鉄鍋の中に発酵が進んだヨーグルト(牛乳製)を入れる。 鍋の上には木製の筒を乗せる。 この筒の中には上からの雫を受ける木の皿と、雫を外に導く木の樋がセットされている。 筒の上には冷却用の鉄の鍋が乗せられる。 冷却用鉄鍋と木の筒の間から蒸気が漏れないように、羊の皮が巻きつけられる。 以上で準備完了。
ストーブの薪が燃され、加熱用鉄鍋の中のヨーグルトが熱せられる。 加熱開始後10分ほど経過すると、ヨーグルトから湯気が出てくる。 ここで、上部の冷却用鉄鍋に水をたっぷり入れる。 筒の中で上に上った湯気は、冷却用鉄鍋の底で冷却され凝結して雫となって垂れる。 垂れた雫は内部の木の皿で受けられ、樋を伝わって外に導かれ、ポットに溜めらる。
以上で出来上がり。 開始から約30分。 出来上がった酒は透明で、微かに木の香がする。 日本酒を薄くして微かに苦味をつけたような爽やかな味がする。 アルコール度は4%くらいの感じだ。 遊牧民の間では、健康によく、元気になると言われているそうだ。
今回のお酒は、発酵が進んだヨーグルトから1回だけ蒸留した低アルコール度のものだったが、 牛乳の発酵を更に進め、蒸留も何回か繰り返してアルコール度を30〜40%に高めることも行われる。 町でモンゴル酒として売られているものは、これを工場で作ったものだ。
鉄と木と羊皮だけで作られた伝統的な道具が素晴らしかった。 ゲルの中での酒造りの雰囲気もナイスだった。
「砂糖を混ぜれば簡単にアルコール度を上げられるのに‥‥」などと途中で考えたが、100%自前の畜乳のみから手間をかけて造るからこその味と健康、それに循環型生活か‥‥と、余計な考えを反省しながら酒を味わった。 旨かった。
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水をかき回して冷却効率を高めている。
ポットにはお酒が垂れている。
(撮影 by藤村)
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● モンゴルでも蜂蜜が採れる
・ ・ ・ 香と味が濃くて美味い。不思議だ!
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モンゴル産の蜂蜜
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