99年12月22日 / 「イジメ‥‥‥無くせます」
自殺して命を落とした子供が194人――昨年1年間のデーターが、最近まとまった‥‥と 昨日、NHKテレビのニュースで報道していました(パソコンの年間出荷台数‥‥‥といったデーターなら1ヶ月でまとまるのに、こういうデーターだと1年もかかるのは変ですね。“隠したい力学”が働いているのでしょうか?)。 交通事故死に比べるとたったの50分の1にしか過ぎませんが、何十倍も悲惨なことのように思われます。 その悲惨な数字が、減るどころか、相変わらず増えつづけている(昨年は、一昨年に比べて、20%増)ということは、 問題が、いっこうに解決されていないことを意味します。 自殺の原因は、100%、イジメです。 イジメの話は、語り尽くされて、“飽きて”しまったことなのですが、解決しないで飽きてしまったのでは、私たち親の責任が果たせませんから、“飽きずに”解決しなければ‥‥と、ニュースを見ながら感じました。そこで、今回はイジメの話です。飽きずに読んで、意見を聞かせてください。
教育関係のシンポジウムや講演会でお話する機会がよく有ります。教育者でもなんでもないのですが、何故かお呼びが掛かります(声が掛かると喜んで出かけていくからかもしれません)。そういう席での私のレパートリーは、「子供の基準軸の話(この欄の10月29日付けで書いた、アフガニスタンに子供を連れて行く話)」、「子供基準の社会造り」、「子供の環境と安全」「子供にアントレプレナーシップを」「子供に発明心を」‥‥等々――好きなんですね、こういうテーマが――それと、今回紹介する、カレジオリティ(collegeority)の話です。 私のアイディアではなく、友人のJulia Eastman さんから教えてもらった話の受け売りです。
Julia Eastman さんは、幼児教育の専門家です。長年、米国で幼児教育の実務と研究を重ねてきた女性ですが、日本に関心が強かったことから、日本に移り住んで、米軍基地内の学校の教師を指導する仕事を長年続けていらっしゃいます。本当の“インテリ”とはこういう方のことかと、いつも尊敬して付き合っています。 Julia さんから、十年ほど前に、カレジオリティの話を聞いて、驚きました。 イジメの問題の解決法を(起きてしまった問題の解決法ではなく、問題が起きないようにする解決法を)模索しているときでしたので、「そうか!」と、感動すら覚えました。
(Julia)「Why ‥‥(日本では、何故、イジメが生じるのですか?)」。(私)「クダクダ‥‥」。(Julia)「It’s ‥‥(それは論理的ではありません。あなたの言う“原因”からは、なんの解決も導かれません。“原因”ではなく、事象を述べているに過ぎません)」。(私)「‥‥‥‥(ショボン)」。 (Julia)「カレジオリティーという言葉を知っていますか?」。 (私)「I don’t know 」。(Julia)「カレジオリティーというのは、強い者が弱いものを(あるいは、優れたものが劣ったものを)助けることが,本人にとっても喜ばしく、周りからも褒め称えられることだ‥‥‥という概念で、この概念を、幼児のうちに、(頭で理解するというレベルではなく)血となり肉となるように浸透させる‥‥‥浸透した社会では、集団生活の中で、弱者が被害者になることはない――つまりイジメは発生しない‥‥」。 (私)「なるほど!! で、具体的には?」。