99年11月3日 / 「共感がエネルギーを生む時代!」

 今日は、発明起業塾第1期生の第2講座を行いました。第1期生は20名。平均年齢は、な・な・なんと47歳‥‥‥最年少20歳の学生Kさんから71歳の会社経営者Oさんまで‥‥‥これまで、多くの講義や旗振り役をしてきましたが、“51歳の幅”は初めてです。“51歳の幅”に「共通の興奮」が生み出せるかどうか‥‥楽しいチャレンジです(「個別の興奮」でも構わないのですが、「共通の興奮」の方が、友情や活動が生まれ易くて面白いですものね!)。

 宿題を発表してもらいました。テーマは「11番目の時代認識を提唱せよ!」(「産業・経済は“膨張”から“収縮”へ」‥‥とか‥‥10番目までは、第1講座で、私の方から提唱済み)。次に、「11の内から2つ選んで、5年後の具体的なイメージを描け!」という2題です。発表して、聞いている人に感動を与えられれば“合格”。与えられなければ“追試”‥‥厳しいですね!(「感動を与えられなければ、起業家ではない!」)。塾生の皆さん、難題に閉口したようです。直ぐに思い着きそうなことは、予め10番まで抜かれているのですから(でも、11番以降に宝があるのです。「平凡では起業家ではない!」)。51歳Kさんの発表「エコ・ユートピア/inakaでなくちゃ」とか、49歳Tさんの発表「安全バザール/群馬です」とか‥‥‥感動を与えたから“合格”です。20歳のWさん「蘇るコミュニケーション/未来は明るい!」‥‥‥追試です。

発明家にとっても、起業家にとっても、「時代認識(世の中はいつ、どうなるか?あるいは、どうなって欲しい!)」が大切です。時代認識に欠けていると、流れの延長線上で発想してしまうからです。延長線上の発想はたいてい平凡ですものね(再び、「平凡では起業家ではない!」)。時代認識が正しい必要は、まったくないですね。どっちが正しいかの議論もナンセンス(神様だって判らない。人間に判るはずがないじゃないか!)。大事なことは「正しい必要はない。具体的で強ければよい」ということでしょう。具体的で強ければ起業テーマ、発明テーマは無尽蔵に生まれます(大げさに聞こえますか?発明起業塾の後半では、テーマ発掘の作業をやってみますから、塾生の皆さんに本当か嘘か確かめてもらいましょう!)。具体的で強いイメージを描くにはどうすればよいか?塾生の皆さんには、後で(いつも、方法は後からしか教えないのです。有難味が薄くなるから!)3つ教えて差し上げました(但し、4つ目は自分で考えなさい。「ノウハウを教わるのでは起業家ではない!」)。

 「時代認識」と「価値観(幸福感―何が自分に幸せか?)」を共有できると、「共感」が生まれますね。片方ではなくて、両方です。両方を共有できれば、必ず(大げさかな!)共感が生まれます。共感はエネルギーを生み出します。エネルギーが生まれると社会が動きます(なにやら、宗教めいてきましたね‥‥)。私たちが、発明しても、起業しても、社会のエネルギーを引き起こせなければ何もできません(私の体験です)。起業は簡単ですが、持続は困難です(起業の困難さを強調するのはよしましょう!大学入試の困難さを強調すると、入学した後で遊ぶのです)。艱難辛苦と言ってもよいでしょう。「持続するエネルギー」がすべての基本です。起業家自身のエネルギー、組織のエネルギー(ここまでは当たり前)、社会のエネルギ―(これが一番大切)の3つですよね。

 「共感がエネルギーを生む」‥‥昔から“そう”なのですが、これからは、もっと“そう”なりそうです。「情報伝達の自由度とスピードとコスト」が桁違いに変わりつつあるからです。もう一つ、もっと大きな理由は、「環境」と「子供の安全」という、人類共通の課題の比重がますます大きくなるからです。地球温暖化をテーマとした京都国際会議で、若者たちの熱気が政治家を動かして、炭酸ガス削減目標を変えさせてしまった感動は記憶に新しいことです。起業家にとって、いいことをしようと思っている人たちにとって、“そう”なるといいですね。