2000年6月10日 / 「発明起業塾生‥‥大学院に進学?」
発明起業塾は、川崎と大阪と滋賀で進行中ですが、この内の川崎塾の第1期が終了しました。
12回の講座は各3時間ですが、密度をうんと高くしましたので、普通の講座の9時間分くらい――塾生のみなさん、よく続いたな‥‥‥と感心しました(3時間喋るより、3時間聴くほうが3倍辛いのです!)。 最年少20歳の大学生から、最年長71歳の経営者まで――51歳の幅に共通の興奮を維持できるか‥‥という、私にとっての初めてのチャレンジは、どうやら上首尾だったようです。
この塾を通して、「自分の発見」「友人の発見」「新事業の発見」を‥‥‥と、初回の講座で旗を掲げました。 3つともは欲張りすぎなので、1つか2つは‥‥と申し上げましたが、「友人」と「新事業」の発見は、いい線までいったようです。 「自分の発見」――これが一番難しかったようです。子供でも大人でも、「やらずにはいられないほど、好きでたまらないこと」を新たに発見すること――これを “自分の発見”と(変てこりんに)私は定義しています。発明も新事業も起業も、生易しい業ではありませんから、「やらずにはいられないほど好きでたまらない」ことでなくては、それこそ “話にならない”でしょうし、「やらずにはいられないほど好きでたまらない」ことを持っている人は、死ぬまで幸せだと思うからです。
「やらずにはいられないほど好きでたまらないこと」って、大抵、社会的に価値をもたらすことに一致するんですよね。逆に、社会的価値の高いことだからって、「好きなこと」と一致するとは限らない。 社会的価値の高い仕事を(好きではないのに)一所懸命やっていらっしゃる方が多くいらっしゃて、立派だとは思うのですが、発明家の立場から見ると、一番興奮しにくい――つまり、新しいモノが一番生まれにくいパターンですから、発明起業塾ではお勧めできません。本当に好きなことと、得意なことと、「新しい時代に新しい価値を生み出すこと(折角、200年に一度と言われる変化の時代ですから)」を重ね合わせること‥‥これが、発明起業塾でしつこく学んでいただいた基本的なスタンスです。そのためには、“好き”を(時にはいっしょになって)発見する必要があります。“得意”も広く定義し直さなければいけないようです。「新しい時代に新しい価値」を見付けるためには、現在の延長線上でモノを考えるという慣れ親しんだ方法に決別して、「未来に点を打つ」――例えば、5年先の社会を、具体的に強くイメージして、そこから現在に線を引く‥‥という視点も必要です。平凡なことを考えても平凡な結果しか望めませんから、ユニークで本質を突く発想法も会得して頂かねばなりません‥‥‥ということで、12回の講座+合宿は、大変ハードなものになりました。
新事業のテーマが5つ生まれました。勿論発明付きで、事業戦略つき。「発明しちゃってから、さあ、どう売ろう?」‥‥発明起業塾ではこのパターンはタブーです(奇跡が起こっても売れないから)。 発明と事業戦略(特にマーケッティング、それから資金バランス)は、必ずセットで考えます。アメリカで特許取得したら、会社設立と同時にIPO(株式公開)という、過激(?)なテーマも含まれています。5つのテーマの詳細は、特許未出願ですので、ここで披露することはできませんが、特許出願後にご披露しますので、お楽しみに! この5つのテーマを具体的に煮詰めて実現を図るために、チャレンジコースという名の半年間の実践コースが設けられました。いわば、大学院といった処です。
これまでの講座の成果が生かされて、“大学院”らしく、ホンモノの事業が成立するでしょうか? 面白くなってきました!