保 温 燻 製 器

保温燻製器とは?
    

 保温燻製器は、サーモスという会社のスグレモノです。この会社は魔法瓶のパイオニアとして世界的に有名な会社です。別掲の保温調理器と同じ会社の同じ原理の製品です。
 燻製方法には、燻製加工温度によって、冷燻・温燻・熱燻の3種類があります。
この保温燻製器は熱燻用です。製後の日持ちが短いことと、燻製の浸透度合いが弱いことでは、冷燻や温燻に較べると物足りないのですが、燻製時間がとに角短いというのが、熱燻の特徴です。
 燻製時間が短いと言っても、普通の燻製器ですと数十分(冷燻や温燻では数時間)掛かりますから、燃料消費量もチップの消費量も馬鹿になりません。
 保温燻製器では、燻製鍋を強火で加熱して、煙が出始めて暫くすると火を止めて、真空保温容器に乗せて保温します。燻製鍋はセラミック製で、熱伝導率が低いために、真空保温器で覆われていない上部からの放熱も少なく抑えられます。
 例えば、ソーセージの燻製。下の写真のように、@チップ(桜や胡桃やヒッコリー等の木屑)を大匙1杯だけ入れ、A金網の上にソーセージを並べ、B蓋をして強火で加熱、C煙が出始めてから5分ほど中火で加熱。D火を止めて、燻製鍋を真空保温器に乗せる。E25分ほどしたら出来上がり。熱い内に食べる。 
 藤村家では、普通の燻製器と保温燻製器を使い分けしています。
鱒やサーモンのような大物を燻製にする時には普通の燻製器を使います。
下拵えも含めると2日間の作業になりますから、相当に気合をいれて掛かる必要があります(つまり、滅多にやらない!)。
普段は、保温燻製器。加熱時間5〜10分、保温時間を含めても30分ほどで、できたての燻製が愉しめます。ベーコン、ソーセージ、小さめな魚(鰯、シシャモ、鮭の切り身)、チーズ、チキン‥‥いろいろ愉しめます。


サーモス製の保温燻製器
(9,000円くらいで1年前に購入)



普通の燻製器
(10年前に5万円くらいで購入)
      


@底にチップを入れて火にかける
     


 A材料を乗せる
     


B強火で加熱
     


C煙が出始めたら中火で加熱(5分)
    


D真空保温器に燻製鍋を乗せる(25分)


E出来上がり

   

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